Q:広報活動やリスク発生時における情報管理体制について、外部の力を借りようと提案されたのは、現場からですか? それとも市長からですか?川西市の場合は、広報だけに限らず他にいろんな分野でいろんな企業さんと連携協定を結んでいます。もともと市長が官民連携に積極的で、行政だけだとどうしても限界があり、民間企業には行政にはない知見とか発想がありますので、そういった力をお借りすることで、市民にとってより良いサービスを提供するというのが市の大きな方針になっています。そんな中で市長は広報を非常に重要視しておりますので、広報を戦略的に展開するということを考えた時に、庁内だけでは限界があるだろうと。広報広聴課としても民間の知見を活用したいということで、官民連携したい事業としてエントリーしたという流れですね。Q:Dayzとの連携協定締結後、全国ニュースになるようなトラブルが何度か発生していますが、Dayzはどのような関わり方をしましたか? どのような形でサポートできたでしょうか。主にマスコミ対応についてアドバイスをいただきました。全国ニュースになるようなトラブル、市にとってマイナスイメージになるような案件が発生したときに、そのプレスの書き方であったり、公表のタイミングであったりとか、記者会見を実施するべきか、やめておくべきか、そういったところまで、多岐に渡ってアドバイスいただいて。やっぱり広報に関しては、Dayzさんすごいということがありますので、そのアドバイスで自信を持って対応できたというところが非常に大きかったと思っています。我々だけだと本当にこれでいいのかな?っていう不安を抱えながらの時もあるんですけれども、やはりDayzさんの一言があるだけで全然違って。うん、ここはこれでいいんだという風に自信を持って対応できたっていうのが大きかったと思います。Q:記者会見をするですとか、あるいはマスコミに対応するときに、実際には横に誰かがついていたんですか? それはなかったんですか。普段は兵庫県と東京だったり、沖縄に行ったりされてるので、なかなかすぐに横にというわけにはいかないですけれど、事前に綿密に打ち合わせをさせていただいたうえで対応しました。距離はかなり離れていて実際に横にいなくても、アドバイスで自信も持てたし、安心感があったということです。Q:連携協定を結んでよかったなと思えた場面は、他にどういったことがありますか。我々がこういうことで悩んでいるとか、こんな課題があります、ってご相談させていただいた時に、レスポンスも非常に早くアドバイスも的確でした。1歩間違えば炎上するかもしれないような案件があっても、Dayzさんのアドバイス通りにやれば何事もなかったかのように沈静化していくっていうことがありましたので、本当に助かったなと思っています。Q:外部の力が必要だということで手を挙げられたっていうことだったんですけども、その手を挙げられた時には、Dayzは頭に入れていらっしゃったんでしょうか。それとも、そこからどこかを探し始めたんでしょうか。正直Dayzさんのことは全然存じ上げませんでした。官民連携を取りまとめる部署があるんですけれども、そこに広報戦略を作りたいけどどこか良い企業があったら教えてって伝えてたんですけれどもDayzさんの方が興味を示してくれてると連絡があったので、初めてコンタクト取らせていただきました。Q:初めてコンタクトを取った時の印象はどうでしたか。それまでも1度別の会社さんから広報関係で官民連携したいという申し出があったのですが、営業色が強いというか。対してDayzさんは、行政と仕事するのは初めてと最初からおしゃっていただいてるのもありまして、ほんとに一緒に考えていけるなと。もちろん、広報に関しては大ベテランの方もおられますし頼りになるんですけども、パッケージじゃなくて、「川西市さんのために一緒に考えていきましょう」っていうのがすごく感じられたので、あ、Dayzさんとだったら、一緒に良い仕事ができるかなという風に思いました。Q:協定締結からほぼ1年が経過しました。連携協定締結後、具体的な成果や効果、締結後の現場に変化は有りましたか?私が広報広聴課に異動してきたのが2年前なのですが、その前からの課題で広報戦略の策定というのがありました。昨年Dayzさんに協力していただいて、広報戦略が出来上がったということが、1つ大きな成果なのかなと思っています。今現在その広報戦略に基づいていろいろな広報活動であったり、情報発信を行っています。その広報戦略の大きな目的に、全庁的な広報力の向上というのがありまして、職員全員で情報発信力を高めていこうという風に考えています。その手始めとして、この4月には市長をはじめ、副市長ですとか、教育長ですとか、あるいは部長級に対して、リスクマネジメントや行政の広報についてレクチャーもしていただきました。何かすぐに変わるというわけではないですけれども、広報の重要性について、一定の理解が少しずつ市の中で進んでいってるのかなという風に感じています。Q:今後Dayzに期待することは、どういったところになりますか。西川氏:広報戦略ができたからといって、劇的に変わるというわけではないので、これから広報の重要性というのを全職員に意識付けしていかなければなりません。いわゆる伝える広報から伝わる広報という風に変わっていかないといけないと考えています。広報戦略の完成はゴールではなくスタートですので、最終的な目標である市民とのいい関係、信頼関係作りにあたって、Dayzさんにはこれまで色々アドバイスいただいてきましたけども、引き続いてご指導ご鞭撻いただけたらと思っています。他のインタビューを読む常に我々のそばにいてアドバイスをいただける存在。市の「ing」を適時に正しく伝えるという意識が組織全体に浸透してきました。 —— 兵庫県川西市市長 越田謙治郎様