8月21日、FLASHが“加護亜依「稲川会現役幹部」と韓国カジノ旅行…プールでリラックス、ビール飲みながらWピース!【写真入手】”と題する記事を掲載しました。記事は、加護さんが7月31日にインスタグラムに投稿した旅行動画に関するもの。「加護さんが投稿した動画に映っているのは女性2人だけですが、じつは滞在していたこのカジノ付きホテルでは、指定暴力団の現役幹部組員と、もう一人の男性の2人と行動をともにしていたんです」という写真提供者のコメントと共に掲載された写真には、着用する水着や手に持つビールの銘柄がインスタ動画とまったく同じ加護さんと友人、そのほかに両手両足に刺青が入った男性と、黒Tシャツに短パン姿の男性が写っているとしています。Instagramの動画は削除され、コラム執筆時点では確認できませんでした。動画を投稿しなければ特定されなかったのかもしれません。記事では暴力団事情に詳しいジャーナリストが写真を見て話す。「右端の男性は、稲川会二次団体の幹部を務めるX氏です。X氏の所属団体は稲川会のなかでも若手が多く、武闘派といわれています。ほかの団体より経済的にも潤っており、勢いがあると評判です。ヤクザ界で “大物” と言っていい人物でしょう」前出の関係者によれば、加護とX氏は、旅行以前からの知り合いだという。と続けます。写真提供者は「ホテル代やカジノでの遊興費などはすべてX氏が負担したと聞いています」としていますが、加護さんは「ホテルで別の “ママ友” と偶然出会い、そのときに紹介されたので男性2人とは初対面」と否定し、後日YouTubeの加護亜依チャンネルで領収書を見せながら旅費も食費も自分で払っていると反論しました。どちらの言い分が正しいのでしょうか?過去のトラブルイメージもあり、白黒がはっきりしないグレーな状況ではテレビなどからの出演オファーは望めないでしょう。自民党女性局のフランス視察が炎上7月には自民党女性局のフランス視察旅行が“炎上”しました。38名(うち国会議員は4名)がフランスの幼児教育や女性活躍の事例を学ぶ目的でパリを訪れた際に、参加した国会議員がそれぞれのSNSにアップした写真がまるで観光旅行のようだと非難を浴びたのです。視察団長である松川るい参院議員がSNSに投稿した、エッフェル塔をバックに両手を頭上で合わせてポーズをとった写真は「エッフェル姉さん」と揶揄され、また、元SPEEDの今井絵理子参院議員も「明日から自民党女性局の海外研修inフランス。私は初のフランス」と投稿するなど、「浮かれすぎ」「観光旅行気分」と顰蹙を買いました。松川議員は自身のXで謝罪すると共に視察内容や旅程を記しています。38人もの視察団を組んで、しかも3泊5日で現地滞在は実質2日ですから、かなり慌ただしい旅程だったはずです。この視察内容については、元官僚で徳島文理大学教授、評論家の八幡 和郎氏がPresident OnLoneへの寄稿で、「実質2日間でこれだけの内容を入れていれば、まっとうな視察だと評価できる」としています。しかしSNSへの投稿を誤ったばかりに、その成果を示す前に研修自体が否定されてしまいました。視察団としてもパリに行った記録として、エッフェル塔の前で記念写真くらいは撮るでしょう。そのときにプライベートな写真を撮っても何も問題はありません。ただ、SNSでアピールすべきはそこではなかったということです。議員はタレントと同様に人気商売でもあります。SNSで「仕事している自分」や「見せたい自分」を発信して有権者や支援者にアピールも必要です。しかし、そのポイントはタレントのそれとは違います。アピールすべきは政治信条やそれに基づく政策提案や行動、実績などのはずです。松川議員は、自民党女性局長を辞任しました。ビジネスの世界ではSNSから情報流出可能性も日本には「旅の恥はかき捨て」という言葉があるように、旅先では開放的になり羽目を外しがちです。気分も高揚しているので楽しい自撮り写真や気になる物、美味しそうな食べ物、SNS映えする写真を撮ってはついつい勢いで投稿してしまうことがあります。ところが、直接だけでなく後ろの鏡やガラスに、見せてはならない物や人が写り込んでいたり、あるいは著作権や肖像権を侵害するような写真だったり、第三者の気分を害するようなものであったり……翌朝、指摘や批判されるコメントを見て初めて気付くということもあります。お酒が入っているときも要注意です。メンタリストのDaiGoさんはYouTubeの生配信で生活保護者やホームレスを否定する発言をして批判が相次ぎましたが、後に酔っ払っていたからと弁明しました。旅先やお酒が入って気持ちが高揚していたからと釈明したところで後の祭り、炎上や批判を無かったことにはできません。加護さんも松川さん始め議員のみなさんもDaigoさんも、SNSへの発信はそれぞれの仕事の一部でもあります。仕事ですから、たとえ日常のできごとや通常業務を外れたオフの投稿であっても細心の注意を払うべきです。一方、企業経営者やビジネスマンも多くの人がSNSを利用しています。あくまでも個人の楽しみだからと軽く考えていると危険です。この時間、誰と一緒だったか、何処にいたのか、などをこまめにチェック、プロファイリングすれば、行動パターンや商談相手、機密情報の手がかりなどわかることもあります。SNSに写真や動画をアップする時には、内容やタイミングは適切か今一度確認して投稿ボタンを押しましょう。リアルタイムで投稿しなければならないものは事件や事故、災害を報せるような場合を除けば日常では極めてまれです。翌日や時間を置いて、冷静になって投稿しても何も問題はないでしょう。SNSへの投稿が思わぬ問題を引き起こすきっかけになりかねないことを、誰もが認識すべきです。